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       Management of Horses

        馬の管理・病気・怪我

ここでは、BJ ランチ が実施ている管理や馬によくある病気・怪我についてお話ししたいと思います。日本における馬の管理事情は、アメリカなどから見ても十分とは言えない環境なのが現実

です。まず、馬を管理する上で一番大事なのは、ストレスを軽減することだと考えます。ストレスを抱えると様々な病気発症や怪我をさせてしまいます。また、毛並や馬体の健康状態を悪くしてしまいます。下記の内容はごく一部ですが、馬の健康管理に役立てて頂ければ幸いです。

 

 ストレス軽減 ・ 予防

 十分な運動

 BJ  では、悪天候やグラウンドの不良以外は毎日トレーニングを行っています。

 1頭の馬に対し3日トレーニング1日休養(放牧)のペースで行っています。

 トレーニングの状況に応じて多少のペース変更もあります。

 

 放牧や曳き運動の実施

 グラウンド不良時は、放牧または曳き運動を実施しています。

 これは疝痛の予防になります。胃や腸などの消化器系の働きに常歩はとても効果があり、

 速歩、駈歩では消化器系の動きを止めてしまうので効果がありません。

 もちろんストレスの軽減としての疝痛予防には効果があります。

 

 馬房での管理(馬房メンテナンス・オガクズ・飼料・水・虫対策等)

 ・馬房内に釘やネジなどの突起、木の逆剝け(馬がかじった跡など)を修正

 ・ボロやオシッコは気づいたら取り、オガクズをカフェオーレ色に保つ、ココア色はダメ。

 ・飼料はアルファルファとチモシーがメインで馬の年齢、運動量によって比率を変えています。

  マメ科のアルファルファは高カロリー高タンパクなので、馬齢10歳を基準に減らし始めます。

  また、試合1ヶ月前やハードワークの日には、配合のペレットを与えています。

  ペレットは爪に影響を与える可能性のある物が、入っていないタイプを与えています。

  

 グラウンドワーク

 人と馬との関わりをトレーニングするため、悪天候などで運動を3日以上あけた場合などに

 馬のコンディション確認や少しづつ馬の体をほぐすために調馬索などのグランドワークを行っ

 ています。

 

 駆虫

 寄生疝、フィラリア予防などの健康管理の一つとして、2ヶ月に一回駆虫を実施しています。

 また、駆虫剤によって駆除できる虫の種類が違ったり、1つの駆虫剤に抗体ができないように

 3~4種類の駆虫剤を使用しています。

 

 疝痛

 ・過食疝 ・痙攣疝 ・便秘疝 ・風気疝 ・変位疝 ・寄生疝 などがありますが、

 特に乗用馬でよく発症の多いのは便秘疝ではないでしょうか。ボロ(糞)が固く小さくなったり

 長い時間排糞がない、餌を与えても食べない、水を飲んでいない、オシッコの体制をとるが

 量が少なかったり出なかったり、前掻きをよくする、お腹をよく見るなどの症状があります。

 その際には、すぐに痛みを軽減するため獣医さんにバナミン(消炎鎮痛剤)を注射してもらい

 ます。次に餌を抜きます。(最低24時間以上、症状によって48時間~72時間)「2・3日食べ

 なくても死なないが、食べさせたら死ぬよ」とよく獣医さんから言われます。歩行可能な

 場合は曳き運動を10分~30分行います。ボロやオシッコの量、水の摂取量などを確認し

 改善が見られるようであれば、通常の餌量の三分の一から少しづつ戻していきます。

 早期発見が大事です。この方法で今まで一頭も死に至ったことはことはありません。

 発見が遅れるとここから風気疝、変位疝を発症したりします。疝痛から腸捻転を引き起こし

 死に至ったケースもよく聞きます。日々の観察が予防に一番役立ちます。

 

 輸送熱(呼吸器疾患)

 BJ RANCH では競技会への移動やアメリカからの輸入などで馬達を輸送する機会が多くあり

 ます。その際に一番心配なのがこの輸送熱です。短時間の場合はいいのですが、10時間を

 超える場合は予防のために抗生物質を注射して出発します。

 輸送熱は輸送開始から20時間頃から起こるそうで、39度を超える発熱の場合、肺炎を引き

 起こす可能性があると言われています。

 輸送時間によって抗生物質の種類を変えています。

 

 フレグモーネ

 皮膚が腫れ、患部に熱や痛みが出ます。腫れはしだいに膿んできて、患部の皮膚が裂けたり

 膿みが出たりします。

 

 繋皸(けいくん)

 馬の蹄球や繋などにみられる皮膚炎です。

 

 マインドの病

 これは乗用馬のトレーナーという立場から感じる馬の心の病です。

 馬の行動としては下記の通りです。このような馬の行動を見たことがありませんか?

 騎乗時

 ・急に走り出す ・指示をしても動かない ・指示をしても速歩や駈歩をしない

 ・立ち上がる ・勝手な行動をとる ・焦る 

 

 世話時

 ・噛む ・蹴る ・バッキング ・過度に怯える ・ハミをつけさせない  

 

 繁殖時

 ・種馬を全く受け入れない ・妊娠しない(身体的な原因の場合もあります) 

 ・種馬がマウントできない(身体的な原因の場合もあります)

 

 これらの行動には日々の乗り方、接し方に原因がある場合が多々あります。

 これは馬たちの心の病です。これらは一つ一つ様々な原因が存在します。

 ここでは説明しきれないので、馬の行動に心当たりがある方は、お気軽に

 お問合せください。

 

 

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